
自然が崩壊し、人類が絶滅した21世紀の終わり、地球に生き残ったわずか6人の中学生が、巨大ドームの中に造られた中学校で生き延び、助け合いながら逞しく成長していく物語です。
21世紀の末、地球の温暖化が進み、地球上では生命体による生き残りを賭けた絶滅戦争が起こった。捕食ピラミッドの頂点に立つ人類に、崩壊が進む自然界が秘かに送り込んだ最終兵器は未知のウイルスだった。
人類をはじめ、この戦争に勝者はなかった。人類最後の砦として、ウイルスの侵入を許さない巨大ドームが創られた。世界からドームに集められた人類は、男女3人ずつ、わずか6人の中学生だった。
子供たちを育てるのは、すでに命を無くして幽体に身を移した両親や、人工知能・AIとなった先生たち。戦いの相手は、知的ウイルス、魔女、異形のもの、アンデッド、それにブラックホールに暮らしている未知の知的生命体です。
この世の果ての中学校
主な登場人物
中学三年
裕大・・・YUTA 南アフリカ原住民の子孫 東京在 孤児
咲良・・・所在不明 幻想の世界・ファンタジーアの王女
中学二年
匠・・・六甲山 日本 武道家の跡継ぎ
エーヴァ・・・パリ フランス 宇宙飛行士の娘
中学一年
ペトロ・・・米国 ナパバレー 少し変わった科学少年
マリエ・・・ワルシャワ ポーランド 敬虔な牧師の娘
先生方
カレル教授・・・生命科学者
ハル先生・・・教授の恋人 宇宙物理学者
校長先生・・・中学校の経営者
医務室のおばさん・・・プロのヒーラー
そのほかの人物
虚構の手品師・・・時空の旅の手配師
三界はぐれ・・・三界から追放された男
クオックおばば・・・魔女
アンデッド・・・死んでも死にきれない者たち
ホラー・・異界の者
ゴルゴン一族・・宇宙の犯罪人・追放された一族
ファー・・・惑星テラ1の森の家族のパパ
マー・・・同じく森の家族のママ
カーナ、キッカ、クプシ・・・同じく森の家族の子供たち
大きなエド・・・惑星テラ2の最後の住人
小さなエド、アナ、クレア、ボブ・・・惑星テラ3に住むエドの子供達
緑の風のおじさん・・・惑星テラに潜む緑の怪物
ホワイト・スモーキー・・・天上の案内人
この世の果ての中学校
目次
22世紀の始め、地球温暖化で変異したウイルスの攻撃から逃れて生き残った人類は、わずか六人の中学生だった。幽体になった両親や、AIの先生に教育されて、過去の世界をかけ抜け、異次元の惑星を冒険して、逞しく成長していく中学生の物語。彼らの戦いの相手は、知的病原体、異形の者、死にきれないアンデッド。最後の敵は宇宙のブラックホールに暮らしている神様たちだった。
筒井俊隆のSFファンタジー
の~んびりした人類絶滅小説です。地球に生き残った六人の子供たちが、命を無くして幽体に身を移した両親や、人工知能・AIになった先生たちに教育されて、逞しく成長していくお話です。
子供たちの戦いの相手は、知的病原体、魔女、異形のもの、アンデッド、それにブラックホールに暮らしている神様たちです。
筒井俊隆のSFファンタジー
の~んびりした人類絶滅小説です。
地球に生き残った六人の子供達が、廃墟となる前の2016年の東京にタイムスリップ。そこで子供達は中学生の頃のカレル先生と恋人のハル先生に出会います。
二人は若く優秀な研究者として、世界の行く末に暗い予感を抱いていました。
地球に生き残った六人の中学生が、2016年の東京にタイム・ワープしました。カレル先生の実家で、生徒たちは中学生のカレル少年とハルちゃんに出会います。二人は天才科学者として世界の行く末に暗い予感を抱いていました。 二人の地球も、六人の子供達の地球とそっくり同じ運命をたどっていたのです。
SFファンタジー。のーんびりした人類絶滅物語です。
地球に残された六人の中学生が、2016年のカレル先生の子供時代にタイム・ワープ。
自然観察と川遊びをしていた六人を待っていたのは、突然の局地豪雨だった。
幻想の王女・咲良は突風を運ぶ緑の怪物と戦い、濁流に取り残されてしまう。
筒井俊隆のSFファンタジー
の~んびりした人類絶滅小説です。
今回は、地球に生き残った六人の子供達が、先祖の魂が暮らす黄泉の国へ体験旅行に出かけます。
黄泉の国では、一人だけ好きな人に出会うことができます。匠は大好きだったおばあちゃんに会うことに決めていました。
筒井俊隆のSFファンタジー!のーんびりした人類絶滅小説です。
今日はハッピーフライデー。
六人の中学生は、医務室のヒーラーおばさまに連れられて、ファンタジーアの中の「ハーブ農場」を見学に出かけます。
生徒達を薄闇の帰り道で待っていたのは、人の記憶を食べる魔女「クオックおばば」でした。
この世の果てに残された六人の中学生が、地球から失われた緑と食料を探して、銀河系宇宙から飛び出します。
時空の穴、ワームホールを突破できるか、引率は怪しげな男「三界はぐれ」でした。
筒井俊隆のSF
ワームホールを抜けた宇宙艇HAL号は、異界の惑星を発見。そこは、はぐれ親父が昔、巨人に襲われた惑星だった。
生徒たちの調査隊は原住民の家族と遭遇。原住民は調査隊のメンバーと瓜二つだ。彼らは何者で、巨人はどこに消えたのか?はぐれ親父は不吉な予感に襲われた。
地球に残された六人の中学生は、異界の惑星テラで、不思議な森の家族と遭遇した。
彼らはコピーのように生徒達と同じ姿だ。
森の家族のリーダー、ファーがハル先生の擬態をして先生に襲いかかった。
ハル先生は食べられてしまうのか? 森の巨人たちは一体どこに消えたのか?
森の家族の正体に迫ります。
筒井俊隆のSFファンタジー。
地球に残された六人の中学生が食料を求めて、ハル先生達と宇宙の旅に出た。
惑星テラでハル先生を襲った森の家族のファーとマーは、裕大と匠の電子銃で撃たれて倒れた。
ファーとマーはなぜハル先生の姿を擬態して襲ったのか?
この章で森の家族の恐ろしい秘密が明らかにされます。
筒井俊隆のSFファンタジー
荒廃した地球の果ての人工ドームで暮らす、六人の中学生。
彼らは食料を求めて、ハル先生達と宇宙の旅に出た。
たどり着いたところは小惑星テラ。アマゾンの言葉を話す森の家族の生活は過酷を極めた。
小惑星テラと森の家族はどこから来たのか、カレル教授とハル先生の手で惑星誕生の謎が解き明かされる。
筒井俊隆の長編SF
地球最後の人類・六人の中学生が、幽体と化した先生と未来を切り開いていく。宇宙の果てに食料を求めて、六人は時空の旅に出た。宇宙艇は「時空の歪み」を抜け、第二惑星の大気圏に入った。惑星には、少年がただ一人生き残っていた。
緑の第二惑星に一人生き残った少年エドは、調査隊と共に第三惑星に到着した。
はぐれ親父の予言通り、第三惑星の裏側には緑の森が続いていた。
喜んだエドは宇宙艇ハル号から飛び降り、深い森に向かって全速力で走った。
しばらくして森の頂きから、バン!という小さな破裂音が聞こえた。
地球に残された六人の中学生。
じつは、 彼らのパパやママは“この世の人”ではなかったのです。
土曜日の夜、中学校の地下の会議場で、生徒達に内緒で、パパやママや先生達の秘密のPTAが予定されていました。
ペトロとマリエは、スパイとして会議場に潜入することにしました。
そこで二人がみたものは・・。
ペトロとマリエのちびっ子スパイは、ママたちのあとをつけて秘密のPTAの会場に向かった。
行き着いた地下の突き当たりに大きくて重そうなドアがあった。
そこには「国会議事堂」という看板が掛かっていた。
右手の小さなドアには「国会電子図書館」と書いてあった。
「ヤベーよ! ここ! 本物かよ」
二人は扉の前で立ちすくんだ。
ペトロとマリエは、議事堂を抜け出してとなりの電子図書館に潜り込んだ。二人は機密映像"過去からの訪問者"を発見した。
「ただいまから、カレル少年とハルちゃん出演のドキュメンタリー『過去からの訪問者』を中継いたします」
マリエのナレーションが四人のスマホに流れて、ベッドに寝っ転がっていた咲良と裕大、エーヴァと匠の四人が飛び起きた。
過去から未来にやって来た科学者八人の愛する家族は、闇の手に連れ去られて暗黒宇宙に消えた。
会議場の空間には赤茶色に焦げた地球儀がぽつんと残されていた。
虚構の手品師が映し出した映像はなにを意味しているのか?
家族の安否を確かめたくて、科学者たちは会議場の中を手品師の姿を求めて、探しまわった。
しかし、手品師の姿は黒いコートとともにどこかにかき消えていた。
「侵入者が国会図書館にいるようです!」叫び声が入り口から聞こえてきた。ペトロとマリエはあわてて椅子から立ち上がった。脱出した二人が校庭でみつけたのは、黄泉国行きの黄色いバスだった。バスの中には二人のママが仲良く座っていた。
ペトロはカレル先生に相談したいことがあって個室を覗いた。ドアをノックして部屋に入ると、黒いコートを着た背の高い男がデスクに座っている。「やー、ペトロ、こんなところでどうした?」 真っ黒で表情のない仮面がペトロを見つめていた。それは虚構の手品師だった。
「ペトロ、その世界には近づかない方がいい」手品師の声が震えていた。一言で言えば神様のことだ。君たち六人を残して地球に人類がいなくなったのは神様の仕業だと教授は信じているようだ。神様は自然の調和を乱した人間を見限ったのかもしれないとね。
カレル教授が実験室から失踪して1週間がたったある日、血糊の付いた教授のハットが発見されて、教室は大騒ぎになった。
帽子の裏側には“ホラーの広場”の血文字が! 三人と一匹の救助隊が地下道を教授の救助に向かった。
老婆が頷くと、四人のアンデッド達は担いできた大きな袋を乱暴に放り出した。
袋から、手足を縛られたやせた男が転がり出してきた。
「あっ! カレル先生だ!」隠れていたペトロが大声を上げてしまった。
老婆が耳に手を当て首を90度廻した。緑色をした二つの目玉が飛び出し、ペトロを凝視した。
その正体は人の記憶を食べて生きながらえる魔女“クオックおばば”だった。
クオックおばばとホラー一族に囚われたカレル先生を助けようと、地下の広場に飛び出した裕大、ペトロ、マリエの3人だったが・・
ペトロの発射した放射光で身体を貫かれ、おばばはため込んだ記憶をはき出していく。もがき苦しむおばばの姿を見て、ホラーとアンデッドが怒った。
壁画から抜け出したホラーが四方を囲み、空にはアンデッドが舞った。カレル先生と3人の救助隊は絶体絶命のピンチだった。
スペース・イタチ一族の長(おさ)、パパ・ゴルゴンが薄ら寒い地下の穴蔵で焚き火を起こした。
パチパチと火がはぜて暖かくなってくると、焚き火のまわりに子どもたちを集めた。
「いまのうちにお前たちに伝えておかなきゃならんことがある。俺たち一族の話だ」
パパ・ゴルゴンは長ーい話を始めた。
第三惑星テラに住む小さなエドの家族に、遠く離れた地球のエーヴァから至急の電子メールが届いた。メールの中身はともかく、仲間の生徒達から頼まれて、宇宙遊泳の長旅をして、第三惑星テラに電子メールを届けたのは中学2年生の匠だった。
匠は、地球から遠く離れた宇宙の片隅にスペースハンモックを浮かべて、孤独なときを過ごしながら、第三惑星に住む小さなエドの家族から返信が届くのを待っていた。 三日目の朝スペース・フォンにボブとクレアからメールが届いた。“二人は森の中で緑の怪物に出会った。 怪物の正体はやさしい緑の風のおじ様で、“惑星テラは地球から逃げ出した緑の植物と土の塊からできあがったこと” “地球の自然を壊した人類には、種の命を守ってくれる守り神がいなくなったこと” “話を怪物から聞いて驚いたボブとクレアは岩から落ちて気を失ったこと”がメールに書かれていた。
匠は「アスリートの守り神、地球より来たる」と大嘘を名乗って天上の会議場に潜り込んだ。そこでは宇宙に生きるあらゆる種の「守り神」が集まって緊急会議を催していた。討議は終わり長老会の結論を待つ間、場内の方々で匠に理解できない守り神の言葉が飛び交った。
宇宙の果てから帰還した翌朝、元気を取り戻した匠は仲間を集めて報告会を計画。廊下をバタバタと走る音が聞こえて、ハル先生が愛用のナノコンを抱えて教室に駆け込んできた。「完成したわよ!」ハル先生が息を切らせて言った。「宇宙の方程式ですか?」生徒全員が口を揃える。「違うわ!惑星間電子会議システム、宇宙のお喋りチャットよ! 緑の惑星のボブたちと繋がッてるわよ。星間会議スタート!」
いつもの教室、いつもの金曜日の朝のことだ。担任のハル先生を囲んでお喋りをしていたら、黒い仮面をかぶった背の高い男が無言で教室に入ってきた。男は生徒をじろりと一睨みしてからハル先生に近づき、「ハーイ!」と一言。教壇に登ってデスクの上にでっかいタイム・トラベル時計をどんと置いた。「ワオ!ご紹介しよう、時空を彷徨う僕らのレジェンド!“虚構の手品師”のご帰還だ!」ペトロがはやしたてた。
“バタン!”
生徒たちはカレル先生が閉めた大きなドアの音とともに、教室に残された。
「やり直しましょ!」年長の咲良が立ち上がった。...
ペトロの神殿に閉じこもったペトロは丸一日かけて小さな祭壇を作りあげた。「天上の神様どうか人間への怒りを解いてお力を貸して下さい。奇跡を起こす力をペトロに与えて下さい。必要とあれば代わりにどうぞ僕の命を取り上げて下さい」ペトロは祭壇の前で跪き、祈りを捧げた。一滴の水も飲まず、一切れのパンも食べずに頑張った。3日が経つても神様から返事は無かった。
マリエは夢を見た。ペトロのマイワールド、森の中の森でペトロと戯れている夢だ。真っ赤な顔の長老が森の奥から二人をじっと睨んでいた。長老の真っ赤に焼けた手が伸びてきてペトロの胸にぐさりと突き刺さった。“ぶんぶん”と森の虫たちが集まってきて、ペトロの身体を担ぎ上げて森の奥に運んでいった。
「ギリ、ガリ!」
朝早く、磨き砂でガラスをこするような嫌な音が聞こえて来て、マリエは目が覚めた。サイド・テーブルに手を伸ばしてスマ...
次の日の朝早く、裕大はドームに据え付けられた大気環流装置をいつものように静かに稼働させた。天蓋によって守られた穏やかな空を眺め、大気の...
ペトロは短く厳しい修行を終え、人間の守り神として天上の神殿に佇む。 神殿の庭園から薄い帳を通して、パノラマのように広がる宇宙のすべてが見...
連載長編になりますので、ゆっくりお読みくださいね。
【すべての作品は無断転載を禁じております】
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ペンネーム:筒井俊隆 作品:「消去」(SFマガジン)「相撲喪失」(宝石)他 大阪府出身・兵庫県芦屋市在住 大阪大学工学部入学・法学部卒業 職歴:(株)電通 上席常務執行役員・コンテンツ事業本部長 大阪国際会議場参与 学校法人顧問 プロフィール:学生時代に、筒井俊隆姓でSF小説を書いて小遣いを稼いでいました。 そのあと広告代理店・電通に勤めました。芦屋で阪神大震災に遭い、復興イベント「第一回神戸ルミナリエ」をみんなで立ち上げました。一人のおばあちゃんの「生きててよかった」の一声で、みんなと一緒に抱き合いました。 仕事はワールドサッカーからオリンピック、万博などのコンテンツビジネス。「千と千尋」など映画投資からITベンチャー投資。さいごに人事。まるでカオスな40年間でした。
人生の〆で、終活ブログをスタートしました。雑学とクレージーSF。チェックインしてみてくださいね。