おでこなど顔にブツブツとヘルペスは出ていませんか?
ヘルペス(帯状疱疹)なら厳重注意です!
片側の顔面が麻痺したり、失明の危険があります。
程度の差がありますが、麻痺の後遺症が残るそうです。
筆者は現在、右のまぶたが垂れ、視界が半分近くに。
口元が歪んで、ろれつが怪しくなっています。
ひと月前におでこのヘルペスが消え、安心していたら目が痛くなり、口が歪みました。
眼科に見てもらって点眼薬で安心していたら・・・
わずか数日で顔面の右側が麻痺するとは思いもしなかった!
かかりつけのお医者さんからの紹介で、緊急に専門医に診断してもらって現在は治療中です。
顔のヘルペスは一日でも早く専門医のもとに治療にかかることが肝心です。
経過を進行形でルポしますので、心当たりの方はぜひ参考にしてください。
*筆者は医療関係者ではありません。 必ず、専門医の所見をお聞きください!
目次
初期症状は目の痛みから始まった!
右の目がゴロゴロして異物でも入ったのかと、急いで近くの眼科医に見てもらったところ
・診断:異物なし、まぶたの裏のカルシュームが解けて傷ついたのかも
・処置:点眼薬3種類
点眼をつづけて2日たっても傷みがとれず、まぶたまで垂れてきました。
視界がほぼ半分に
そのうち、口の右側の動きが不自由に
これはおかしい? といつものかかりつけのお医者に飛び込んで診てもらったところ
・「顔面神経麻痺」との結論
・原因はヘルペス(帯状疱疹)
との診断でした。
このとき顔の動きを診断してもらった方法は、どなたでも家で鏡を見ながらにできるので次にルポいたします。
駆け込んだ、かかりつけ医の検査の内容と結果
以下は、検査の方法とその結果です。
【おでこの診断】
医者の診断「左のしわより右のしわが少ない」
左のおでこは表情が神経から届いて動くので、しわになる。
右側のおでこには神経が届かず、動いていないのでしわが少なかったのです。
【目の検査】
医師の指示→できたことと麻痺のためにできなかったこと
医師「左の眉を上げてください、右の眉を上げてください」→右の眉がうまく上がらない
医師「左の眼をつむってください、右の眼をつむってください」→右の眼がスムーズにつむれない
【口の検査】
医師「唇を左に動かしてイー」→簡単にできました
医師「唇を右に動かしてイー」→うまくいきません
医師「唇をすぼめて!」→すぼめたつもりでした
(家に帰り鏡の前でやってみたところ、まっすぐすぼめたつもりが左に大きくゆがんでいました。右側の神経がやられていたためです)
【診断結果】
医師「顔面神経麻痺、重症です」
ヘルペス(帯状方針)で顔の右側の神経が麻痺しているとのことでした。
医師の話では、「むつかしい病気なので専門医を至急探します」とのこと。
処置:大量の薬(ウイルス感染の治療薬他)と点滴 二日後もう一度点滴
指示:顔を温める しばらくは無理に大きく顔を動かさないように
・・・医科大学病院で専門の医師を紹介していただき、4日後に精密検査を受けることができました。
大学病院の診断結果は顔面神経麻痺の治癒率40%以上
大学病院耳鼻科の専門医の先生に診察してもらいました。
このときいただいた資料を参照させていただきます。
【顔面神経麻痺の治癒率】
上の画像は顔面の筋電図検査の資料です。
医師の問診前に20分ほどかけての顔がちくちくする検査でした。
検査の後に専門医から検査結果の説明を受けました。
症例は82件。
A軍40%以上・赤いライン、
B軍・20%~40%・青いライン、
C軍・10%~20% ・緑のライン
A・B・C軍は治癒するまでのリハビリ期間が次第に長期になりますが、100%近くまで治癒するということです。
D軍は35%、E軍は治癒率0%という最悪のケースです。
つまり顔面麻痺がそのまま残ることになります。
先生によれば、筆者の診断結果は赤いラインのA群に属するとのことでした。
現在顔の麻痺していない神経は40%以上あるということでしょう。(ここ未確認です)
図を見ますと、赤いラインが上昇して、2か月半で累積治癒率が90%になっています。
4か月後には100%に到達。
思わず、バンザイ!しそうになりましたよ。
それから、かかりつけ医と同じ様に、どれだけ顔が動くかの検査を受けました。
どれだけ顔が動くのかの検査
顔面の表情筋を動かす診断でした。
・前頭筋:額のしわ寄せ 眉毛を上げる
・眼輪筋:目を閉じる
・頬骨筋:口角を上げる
・口輪筋:口をすぼめる
・広頚筋:下唇を下げる
うまくいかないことが多く、結論が気になりいきなり質問をしました。
筆者「全快しますでしょうか?」
医師「回復が期待できますが、どこまで回復するかは結果を見ないとわかりません」
という所見でした。
簡単に回復する症状ではなかったのです。
自分で行う自己ケアが大事とのこと、内容の説明を受けました。
顔面神経麻痺の自己ケア
次は、顔面神経麻痺で行うべき自己ケア
「回復への自己努力」について受けた指示の内容です。
まず絶対やってはならないこと・・
【禁止事項】
・強大・粗大運動の禁止
・電気治療の禁止・・・針治療はOKとのことでした
・早期3か月のあいだ顔面筋の強い収縮は絶対禁止→4か月後~1年後に病的共同運動や拘縮・痙攣が出現する原因となるため
病的共同運動とは目と口唇のどちらかを動かすと片方も動いてしまう症例です。神経が回復するときに動きが連動するためにおこる現象だそうです。
【リハビリ】
・蒸しタオルで顔面を温めて血行を良くする。1日5~10分 3回
・顔面筋の伸張マッサージ
【顔面の表情筋の伸張マッサージ】
前頭筋・眼輪筋・頬骨筋・口輪筋・広頚筋などを手で伸ばすようにストレッチ
顔に力を入れずリラックス
一日何度でも行う
【眼瞼挙筋による開瞼運動】
鏡を見ながら額は動かさず白目を見せるように瞼を開く 繰り返す
筆者は現在もこのケアを続けています。
筆者の現状
その後、かかりつけ医のクリニックで2回温熱治療を受けました。
少しずつですが回復しています。
瞼を押し上げることができるようになっています。
口周りはこれからです。
まとめ
帯状疱疹による顔面筋麻痺は恐ろしい病気です。
たかがヘルペスとあなどって、治療までの時間が経過してしまうと取り返しがつきません。
あっという間に顔面麻痺がやってきます。
・・・ともかく
顔面にブツブツができたら早期診断・早期治療です。
ヘルペスをお持ちの方はくれぐれも気を付けてください。
変化があれば、今後の経過もお伝えする予定です。
記事がご参考になれば幸いです。
(おわり)
下條 俊隆
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