SF この世の果ての中学校一覧

この世の果ての中学校26章“虚構の手品師と未来を見に行ったら地球は消えていたよ”

いつもの教室、いつもの金曜日の朝のことだ。担任のハル先生を囲んでお喋りをしていたら、黒い仮面をかぶった背の高い男が無言で教室に入ってきた。男は生徒をじろりと一睨みしてからハル先生に近づき、「ハーイ!」と一言。教壇に登ってデスクの上にでっかいタイム・トラベル時計をどんと置いた。「ワオ!ご紹介しよう、時空を彷徨う僕らのレジェンド!“虚構の手品師”のご帰還だ!」ペトロがはやしたてた。

この世の果ての中学校25章“ダーク・プロジェクト 完璧な計画などどこにもない”

宇宙の果てから帰還した翌朝、元気を取り戻した匠は仲間を集めて報告会を計画。廊下をバタバタと走る音が聞こえて、ハル先生が愛用のナノコンを抱えて教室に駆け込んできた。「完成したわよ!」ハル先生が息を切らせて言った。「宇宙の方程式ですか?」生徒全員が口を揃える。「違うわ!惑星間電子会議システム、宇宙のお喋りチャットよ! 緑の惑星のボブたちと繋がッてるわよ。星間会議スタート!」

この世の果ての中学校24章 “天上の会議場と詐欺師ホワイトスモーキー”

匠は「アスリートの守り神、地球より来たる」と大嘘を名乗って天上の会議場に潜り込んだ。そこでは宇宙に生きるあらゆる種の「守り神」が集まって緊急会議を催していた。討議は終わり長老会の結論を待つ間、場内の方々で匠に理解できない守り神の言葉が飛び交った。

この世の果ての中学校23章“匠は開かずの扉を開けて守り神の大会に迷い込んだ”

匠は、地球から遠く離れた宇宙の片隅にスペースハンモックを浮かべて、孤独なときを過ごしながら、第三惑星に住む小さなエドの家族から返信が届くのを待っていた。 三日目の朝スペース・フォンにボブとクレアからメールが届いた。“二人は森の中で緑の怪物に出会った。 怪物の正体はやさしい緑の風のおじ様で、“惑星テラは地球から逃げ出した緑の植物と土の塊からできあがったこと” “地球の自然を壊した人類には、種の命を守ってくれる守り神がいなくなったこと” “話を怪物から聞いて驚いたボブとクレアは岩から落ちて気を失ったこと”がメールに書かれていた。 

この世の果ての中学校22章“クレアとボブは緑の怪物を探しに森に出かけた” 

第三惑星テラに住む小さなエドの家族に、遠く離れた地球のエーヴァから至急の電子メールが届いた。メールの中身はともかく、仲間の生徒達から頼まれて、宇宙遊泳の長旅をして、第三惑星テラに電子メールを届けたのは中学2年生の匠だった。

この夜の果ての中学校/エピソード“ゴルゴン一族宇宙の旅”

スペース・イタチ一族の長(おさ)、パパ・ゴルゴンが薄ら寒い地下の穴蔵で焚き火を起こした。 パチパチと火がはぜて暖かくなってくると、焚き火のまわりに子どもたちを集めた。 「いまのうちにお前たちに伝えておかなきゃならんことがある。俺たち一族の話だ」  パパ・ゴルゴンは長ーい話を始めた。

この世の果ての中学校21章“ゴルゴン一家と蘇ったカレル先生の記憶 ”

クオックおばばとホラー一族に囚われたカレル先生を助けようと、地下の広場に飛び出した裕大、ペトロ、マリエの3人だったが・・ ペトロの発射した放射光で身体を貫かれ、おばばはため込んだ記憶をはき出していく。もがき苦しむおばばの姿を見て、ホラーとアンデッドが怒った。 壁画から抜け出したホラーが四方を囲み、空にはアンデッドが舞った。カレル先生と3人の救助隊は絶体絶命のピンチだった。

この世の果ての中学校20章“クオックおばばにカレル教授の記憶が盗まれた!”

老婆が頷くと、四人のアンデッド達は担いできた大きな袋を乱暴に放り出した。 袋から、手足を縛られたやせた男が転がり出してきた。 「あっ! カレル先生だ!」隠れていたペトロが大声を上げてしまった。 老婆が耳に手を当て首を90度廻した。緑色をした二つの目玉が飛び出し、ペトロを凝視した。 その正体は人の記憶を食べて生きながらえる魔女“クオックおばば”だった。