スポーツジムでやってはいけないマナー違反・ワースト10と対処の方法

 

健康志向が盛んないま、スポーツジムにはリタイヤーした高年齢の方や、家事の合間の主婦、退社後のビジネスパーソン、時間フリーな自営業の人など幅広い職種や年代の人たちがトレーニングやストレッチのためにやって来ます。

 

スポーツジムはすべての会員が快適な時間を過ごすための共有空間ですから、他のメンバーに迷惑を掛けないようにマナーには常に気をつけたいものです。

常連になってつい気を許してしまうと、何気ない行為が知らないうちにマナー違反になって、他のメンバーのクラブライフが快適どころか不愉快な時間になりかねません。

 

ビジーなスポーツジムで10年間クラブ・ライフを経験した筆者が、やってはいけないマナー違反ワースト10をピックアップしてみました。

違反マナーへの対処方法もまとめましたので、みんなが快適なクラブライフを過ごすためにぜひ参考にしてくださいね。

 

スポーツジムでやってはいけないマナー違反ワースト10

 

ランニングで大汗かいて・・

 

 

 

 

 

 

 

それでは、スポーツジムでやってはいけないマナー違反を罪の軽いものから順番にみていきましょう。

 

ワースト10位  トレーニングでやたらと大声をあげる

 

ベンチプレスなどで瞬間的にあげる大声は、近くにいて突然聞こえるとビックリします。

すぐ後ろで聞こえたら、事故でもあったのかと思わず振り向いてしまいます。

 

でもあの声は、重いものを持ち上げるときに自然と人の口から出てくるものですから、仕方がありません。

大声はトレーニングの範囲内と思って、許してあげましょう。

 

大声をあげる人はいつも決まっています。

いつもの男性がベンチプレスを始めたら、あっ、来るぞ来るぞ、と心の準備をしておきましょう。

 

そうすれば、唸り声がやって来ても、笑ってやり過ごせますよ。

でも、“どうだ、おれの凄いとこ見たか!” って、毎回大声上げる見せたがり屋がいます。

 

ジムはマッチョマンのコンテスト・ステージじゃありません。

こんな自己顕示はメンバーとしてはマナー違反ですから、冷たく無視しましょうね。

 

ワースト9位 プールの歩行者レーンで歩きながらお喋り

 

スポーツクラブはメンバーの社交場でもあります。

親しいメンバー同士の近況の交換や、他愛のないお喋りはクラブ・ライフの楽しみの一つです。

 

でも、他人のトレーニングの邪魔になる場所でのお喋りは困ります。

プールの歩行者レーンで、二人一組でお喋りしながら歩く人がいます。

 

前方の人は後ろ向きで、後方の人は前向きで対面しながらの歩行です。

お喋り歩行は、話題に夢中になるとスピードが落ちて他の人の迷惑になります。

 

プールでの歩行訓練は、体重の負荷が軽減されるソフト・トレーニングです。

前向き、横向き、後ろ向きに、早足やゆっくり大股歩きなどで筋肉を優しく鍛えます。

 

高齢者の足腰の強化や腰痛のリハビリなどによく使いますので、いろいろな歩き方があって、前進するスピードも異なります。

プールの端の1レーンだけが歩行者用になっていると、混んできたときが大変です。

 

スピードの速い人はレーンの途中でUターンしたり、お互いスピード調整をして、譲り合いながら歩行しています。

お喋り歩行はマナー違反と言うよりはエチケットの問題かもしれません。

 

迷惑なお喋り歩行はできるだけ短時間にとどめましょう。

筆者も男同士でお喋り歩行の経験がありますが、プールに限らず、長いお喋りは休憩室やプールサイドを利用すべきでしょうね。

 

ワースト8位 男子ロッカールームでご開帳

 

ロッカールームでのマナーのお願いの掲示文

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男性用のロッカールームで、腰にタオルを巻かないでうろうろしたり、休憩用のソファーに直(じか)に座り込んでいる人を見かけます。

男同士とはいえ、目のやり場に困りますし、そのソファーにはもう座る気がしません。

 

裸歩きをやりたければ自宅でおやりください。

きっと奥様に怒られますよ。

 

これはエチケットどころではなくて、マナー違反です。

ジムのマナー掲示板にも掲載されていました。

 

「裸のままで椅子やソファーのご利用はご遠慮ください。腰にタオルを巻いていただくか、下着やズボンをご着用ください」

 

ワースト7位 風呂場でシャワーぶっ飛ばし

 

風呂場で座って身体を洗うときに、シャンプーや石けんをシャワーで流そうとして、とんでもない方向にお湯が飛ぶことがあります。

これって、本人はなかなか気がつかないものです。

 

本人は下を向いているので、シャワーの先がどこを向いているのか分からないのです。

被害者は、背後からお湯がぶっ飛んでくることが多くて、不意打ちになります。

 

“無神経なやつ”とこちらは不愉快になりますが、相手は向こうを向いていて気がつきません。

一度、ゴルフ場の風呂でシャワーのお湯はどのくらい距離が出るのか、試しに後ろに飛ばしてみたことがあります。

 

ゴルフ場のシャワーは勢いがいいのか、3~4Mぐらいは軽く飛びました。

それ以降は、慎重にシャワー掛けするようにしています。

 

自分では気がつかないマナー違反もあるということでした。

 

ワースト6位 フリーゾーンでマット3枚

 

フリーゾーンでマットは一人一枚で

 

 

 

 

 

 

 

スポーツジムにはメンバーが自由にストレッチやエクササイズを行えるフリースペースがあります。

1ルームがフリーゾーンになっていたり、マシーンの間のスペースがフリーゾーンに当てられていたりします。

 

フリースペースの一角に、地面に敷くマットが必要な枚数だけ積み重ねられています。

マットは基本的にはメンバー一人が一枚を利用するようになっています。

 

スペースの狭いところでは、お互いがぶつからないように上手に場所を取ってストレッチやヨガをします。

筆者は脊柱管狭窄症で手術をしたあと、ジムを利用してリハビリ・フォーマットをトレーナーと相談してつくりあげました。

 

このフォーマットではマットはできれば二枚必要でした。

混んでいるときには一枚で我慢していたのですが、そうでないときには二枚使っています。

 

よくお会いするのですが、フリーゾーンのルームでマットを三枚使う人がいます。

流石に三枚使うと、一部屋の残りスペースが手狭になります。

 

ルール違反ではないので、最近はその人とできるだけ時間帯を外してフリーゾーンを利用するようにしています。

なぜなら、マット三枚使いと、二枚使いが同時に一部屋にいたら、これは大人のマナーとしてとても恥ずかしいじゃないですか・・。

 

やはり、フリーゾーンのマット使用は一枚が基本でしょうね。

 

ワースト5位 シャワーなし、かかり湯なしでお風呂にドボン!

 

脱衣場から風呂場に入ってきて、シャワーなし、かかり湯抜きでいきなりお風呂に”ドボン”と入る人がいます。

 

これじゃお子様風呂ですよね。

ある年代以上の人にはかかり湯の習慣が身についています。

 

シャーなんておしゃれなものがなかった時代は、かかり湯がせめてものエチケットだったのです。

かかり湯はほとんど形だけのもので、汗を十分に洗い流す効果は期待できません。

 

でもいまはどこにでもシャワーがあります。

大汗かいたあとは、シャワーを浴びてから風呂に入るか、先に身体を洗ってから風呂に入るように、エチケットを変えるべきでしょうね。

 

私はかかり湯派ですが、汗をかいたときは先に身体を洗います。

その時は風呂には入りません。

 

上がり湯で、二度洗いになるので面倒だからです。

シャワー派、かかり湯派、あなたはどちら派でしょうか?

 

ワースト4位 セクハラ寸前のちらちら見

 

しつこいチラ見

 

 

 

 

 

 

 

 

若い女性の会員が、スポーツクラブを止めていく理由の一つが、トレーニング中に異性からしつこくチラ見されたり、不必要に話しかけられたりすることだという報告があります。

クラブは社交の場であるといっても、セクハラに近い行為はNGです。

 

異性だけでなく、同性からのセクハラも当然NGです。

素敵な人がいるなと思っても、しつこいチラ見は慎みましょう

 

ワースト3位 人気マシーンの長時間独占

 

人気マシーンはみんなが使いたくて順番を待っています。

マシーンの上で長いインターバル(休憩?)を取って再開することを繰り返すと、嫌われ者になります。

 

マナーの違反プレーはみんなに見られています。

混んでるときには、一区切りしたら交代をするようにしましょう。

 

また、人気マシーンで、運動しながらのSNSチェックは禁手です。

スワット系の両足マシーンで片手をフリーにしてスマホをいじってる人をよくみかけます。

 

集中力を欠いたマシーントレは、効果も半滅です。

時間つぶしは休憩室でどうぞ・・です。

 

ワースト2位 マシーンや床に汗垂れ流し・・始末は誰が?

 

マシーントレや激しいレッスンで気持ちのいい汗をかくのは素晴らしいことですが、マシーンや床に汗をまき散らすのはできるだけ避けたいです。

自分のタオルでこまめに身体の汗を拭き取ったり、シャツを着替えたりして、汗をまくのを防ぎましょう。

 

マシーンの使用後はマシーンについた汗を備え付けのタオルで拭き取り、汚した床は自分で拭くか、スタッフに頼んでモップできれいに拭いてもらいましょう。

先日ジムのレッスンのあとで、床に髪の毛や汗が残っていて、次のレッスンの人からクレームが付いていました。

 

係の人とちょっとコミュニケーション取って始末をお願いするだけで、次の人に迷惑をかけずに済むことでした。

 

ワースト1位 見たくなかった・・ジャグジーの吹き出し口におしり当て!

 

これは番外編にしたいほどのNG編です。

通っているジムの風呂にはジャグジーの吹き出し口が六つ付いています。

 

ある日、トレーニングを終えて、お風呂に入ろうとしたら、先客の高齢の男性が一人いて、お風呂の端で湯に浸かり、腰を半分浮かしていました。

しばらく何のことか分からずに、掛かり湯を使ってから風呂に入り、男性とすこし離れたジャグジーの吹き出し口に背中を当てて足を伸ばしました。

 

で、何気なく横を見ると高齢の男性はまだ腰を浮かしていました。

どう見ても彼はおしりをジャグジーの吹き出し口に当てているのです。

 

ジャグジーからの吹き出し湯でお尻を洗っているのでしょうか。

それともおしりマッサージでしょうか。

 

同じ湯に浸かっていることに我慢できなくて、すぐに風呂から上がりました。

くやしくて男性の顔をしっかり見届けてあげました。

 

男性は私から顔をそむけて、身体を湯船に落とし、まるでしらん振りでしたよ。

後日もう一度男性をジャグジーで見かけましたが、その時はすでにおしりマッサージを終えたようにすっきりした顔で湯船に浸かっていました。

 

彼は一人でジャグジー風呂にいるときにはあれを繰り返しているのかもしれません。

確証がないのでスタッフに言うことができずそのままです。

 

ワーストNO1はとんでもない報告になりましたが許してください。

・・幸いなことに最近彼をジムで見かけなくなりました・・

 

マナー違反への対処法

 

マナー違反に対処する方法として、“その行為NG”・・のレベルを考えてみました。

100%NGはジムのルール違反です。

 

たとえばプールの歩行者専用レーンで、歩かないで泳いでいるケースなどです。

明らかなルール違反は、目の前の本人にルール違反を伝えて、中止してもらうのが正解でしょう。

 

しかしトラブルが予想されるのなら、スタッフを呼んで注意してもらうのがベストです。

そのためのスタッフですから。

 

判断に迷うのはマナー違反のときです。

頭にきてついついマナー違反を指摘したくなります。

 

しかしマナーに違反しているなと思ったときでも、その場で直接相手に伝えることは止めた方がいいと思います。

マナーについての考え方や、善し悪しの判断は人によって様々だからです。

 

マナー違反の判断はジムのスタッフに任せるのが正解です。

どうしても耐えられないときは、スタッフやトレーナーにそれとなく伝えて、どうするかを任せましょう。

 

急がないときは、あとでスタッフに伝えるか、投稿箱があればマナー違反の内容を書いて入れておきましょう。

どちらにしても直接の“指導”はトラブルの元です。

 

ゲスト同士、犬猿の仲になることもあります。

ジムは大人の社交場です。

快適なクラブライフのために、マナー違反の対処法はジムのスタッフを活用することをお薦めします。

 

最後に・・

 

スポーツジムは健康ライフを楽しむための大人の共有空間です。

メンバーの誰もが快適に過ごす権利を持っています。

 

ルールを守ることはもちろん、マナー違反にも心配りをしましょう。

お互いに譲り合う気持ちを持つことが、きっとスポーツクラブの基本マナーなのでしょうね。

 

(おわり)

 

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下條 俊隆

下條 俊隆

ペンネーム:筒井俊隆  作品:「消去」(SFマガジン)「相撲喪失」(宝石)他  大阪府出身・兵庫県芦屋市在住  大阪大学工学部入学・法学部卒業  職歴:(株)電通 上席常務執行役員・コンテンツ事業本部長  大阪国際会議場参与 学校法人顧問  プロフィール:学生時代に、筒井俊隆姓でSF小説を書いて小遣いを稼いでいました。 そのあと広告代理店・電通に勤めました。芦屋で阪神大震災に遭い、復興イベント「第一回神戸ルミナリエ」をみんなで立ち上げました。一人のおばあちゃんの「生きててよかった」の一声で、みんなと一緒に抱き合いました。 仕事はワールドサッカーからオリンピック、万博などのコンテンツビジネス。「千と千尋」など映画投資からITベンチャー投資。さいごに人事。まるでカオスな40年間でした。   人生の〆で、終活ブログをスタートしました。雑学とクレージーSF。チェックインしてみてくださいね。
下條 俊隆

投稿者: 下條 俊隆

ペンネーム:筒井俊隆  作品:「消去」(SFマガジン)「相撲喪失」(宝石)他  大阪府出身・兵庫県芦屋市在住  大阪大学工学部入学・法学部卒業  職歴:(株)電通 上席常務執行役員・コンテンツ事業本部長  大阪国際会議場参与 学校法人顧問  プロフィール:学生時代に、筒井俊隆姓でSF小説を書いて小遣いを稼いでいました。 そのあと広告代理店・電通に勤めました。芦屋で阪神大震災に遭い、復興イベント「第一回神戸ルミナリエ」をみんなで立ち上げました。一人のおばあちゃんの「生きててよかった」の一声で、みんなと一緒に抱き合いました。 仕事はワールドサッカーからオリンピック、万博などのコンテンツビジネス。「千と千尋」など映画投資からITベンチャー投資。さいごに人事。まるでカオスな40年間でした。   人生の〆で、終活ブログをスタートしました。雑学とクレージーSF。チェックインしてみてくださいね。

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